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【bisCROWN&bizCROWN】連載SS第13回(最終回)公開です


こんにちは、bisCROWN&bizCROWNスタッフの珠之です。
このブログに足を運んでくださる皆様、またお目にかかれて光栄でございます。

更新が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。
毎週水曜日にお届けしてまいりました
bisCROWN&bizCROWN書き下ろしSS連載ですが、本日が最終回となります。


ラストとなる13回目は、
大人の女性向けシチュエーションCDシリーズ『Reversible』より、
vol.4~真面目カレシ・廉太郎~のSSをお届けします。

Reversible04_h1_350.jpg
:::::::::::::::::::::::::::::
*Reversible vol.4~真面目カレシ・廉太郎~*
発売日:2015年3月27日(金)
出演:高代廉太郎(CV.佐和真中)
価格:2000円+税

<初回生産分特典>スペシャルトラック:アナザーエピローグ~廉太郎を攻めたあと……~収録
<封入特典>リバーシブルポスター

※音声はすべて立体音響効果のあるダミーヘッドマイクで収録しております。
※本作は18歳以上購入推奨作品です。
:::::::::::::::::::::::::::::
.............................
▽Track List▽

Track01.プロローグ
Track02.廉太郎に攻められる
Track03.廉太郎を攻める
Track04.エピローグ

*初回生産分スペシャルトラック
アナザーエピローグ~廉太郎を攻めたあと……~

※初回生産分は数に限りがございますので、
 興味のある方はお早めにお手にとってくださいね!
.............................




※この度のSSは、今週末3/27(金)発売の
 シチュエーションCD『Reversible vol.4~真面目カレシ・廉太郎~』と関連しております。
 ネタバレというほどの要素はないかと思っておりますが
 本編に関わる内容・描写を含んでおりますので、
 もし気になる方がいらっしゃいましたら
 この続きをご覧頂く際にはご注意くださいませ。





...bisCROWN&bizCROWN書き下ろしSS連載
                     第13回『Reversible vol.4~真面目カレシ・廉太郎~』
...................


2年。
これは先輩と……彼女と自分がお付き合いをしてきた期間だ。
長いようで短く、短いようで長かった2年間。
この時間をより確かなものにするため、
ちょうど2年を迎える今日、俺はひとつの決意を固めていた。



もうすぐ先輩がうちにやってくる。
どうしよう、時間が足りない。あと1時間……せめて30分待ってくれないだろうか。
いやでもこれ以上先輩と会えないのは寂しい。ああでも、今のままでは……。
と思っている間に呼び出し音が鳴る。
先輩だ!
そう思った瞬間、反射的に玄関へ向かって駆け出していて。

「いらっしゃいませ!」

開けたドアの向こうに立っていた先輩は、何か言いかけた笑顔のまま俺を見て目を丸くした。
その視線を追って自分の手元を見た俺も、思わず動きを止める。

「……あ」

俺の手にあるのは赤いバラの花束。
あとで先輩に渡そうと思っていたものだ。
しまった、いい雰囲気になるまで隠しておこうと思っていたのに……。

「あっ、これは違うんです! 
 いや、もちろん先輩に渡すつもりだったんですけど、そうじゃなくて、ええと……」

ごまかそうとすればするほど泥沼にはまっていくようで、観念して花束を差し出す。

「……受け取ってください」

出だしから予定が狂ってしまった。
けれど『すごいね、ありがとう』と花束を受け取ってくれる先輩の笑顔が眩しかったので、
これはこれで良かったのかもと思えた。

「すみません、いきなり玄関先で……どうぞ」

花を抱えてニコニコしながら『お邪魔します』と部屋へ上がる先輩が可愛い。

「あの、先輩……」

お腹空いていませんか? もうすぐ米も炊けるので先に食事でも。
そう伝えようとした時、先輩が提げている買い物袋に気づく。
すると先輩も、玄関脇のキッチンに置いてある煮込みハンバーグ入りの鍋に気づいたようで。
せっかくの先輩の厚意を無駄にしてしまう。
慌てて謝ろうとすると、それより先に先輩が『ご飯、作っててくれたんだ』と目を輝かせた。

「あ、はい……すみません、先に言っておくべきでしたね。
 そうしたら先輩に手間をかけさせることもなかったのに」

『ううん、気にしないで。私も何も言わずに買ってきちゃったし。
 気が合うね、私たち』

段取りが違ってしまった件をこんなにも嬉しそうに表現できるこの人は天才なんじゃないだろうか。
ぼんやりとそう考えていると、先輩がそっと顔を覗き込んでくる。

『私のは晩御飯にしようか。……それまでいてもいい?』

「えっ、いいに決まってるじゃないですか!」

口をついて出た返事はなんだか偉そうな言葉になってしまったのに、
先輩はただ嬉しそうに『やった』と笑う。
……抱きしめたくて手が震えてきた。
いや待て、先輩が来てからまだ5分も経っていないんだ。がっつくのは格好悪いぞ。落ち着け。
こぶしを握って気持ちを抑え込んでいると、先輩がふと花束を見つめた。
『そういえば、水につけておかないとしおれちゃうね』という言葉に、
すかさずキッチンの戸棚に隠していた花瓶を取り出す。

「大丈夫です、これに生けておきましょう。
 俺がやっておきますから」

花束を受け取って包装を解こうとした時、
先輩が慌てたように俺の手をつかんで『リボンほどくの?』と問いかけてきた。

「はい、ほどかないと花瓶に入りませんし……駄目ですか?」

俺の言葉に目を伏せた先輩は、
『ダメじゃないけど、せっかく廉太郎からもらった花束なのに
 すぐ崩しちゃうのがもったいないなって』
と呟く。
好きです!! と叫びそうになるのを咳払いでごまかして、

「じゃあ、こうしましょう」

そう言いながら俺は手早くバラを花瓶に生けたあと、
さっきと同じ形になるようにリボンだけを結び直す。

「すみません、まったく同じにはなりませんでしたけど……これで許してもらえませんか」

結んだリボンを先輩の手に乗せると、
先輩はそれをじっと見つめてから、大事そうに両手で包み込んだ。
『ありがとう』と目元を染める先輩。

「あ……」

もう駄目だ。我慢の限界だ。
そう思うが早いか、俺は先輩を抱きしめていた。

「すみません……俺、ずっと……言おう、言いたいことがあって。
 あの、2年……俺たち……」

伝えたい言葉が一気に押し寄せてきて口の中でこんがらがってしまう。
落ち着け。おかしな伝え方をして先輩を不安にさせないように。
先輩は腕の中で静かに続きを待ってくれているから。
一度言葉を切って深呼吸すると、吸い込む息に合わせて心臓がドクドクと脈打った。
血液が全身を駆け巡り、耳の端がしびれていく。
頭は熱いけれど、大丈夫。さっきまで何度も練習しただろう。大丈夫。
自分にそう言い聞かせて、口を開く。

「ごめんなさい……もう一度、言います。
 今まで、お付き合いをしてきて……
 2年間……いろんな先輩を知ることができたのも、
 今日こうして先輩がうちに来てくれていることも、本当に、嬉しいです。
 先輩にも、たくさん俺を知ってもらえたと……あ、でもこれは俺が勝手に思ってるだけですけど。
 あの、2年って、今思えばあっという間だったような気もしますけど……
 先輩にとっては、もしかしたらすごく長い時間だったかもしれないなと思って。
 その間、ずっとそばにいられた……とは言えないし、
 悲しませてしまったことも、あると、思います。
 だから、これ以上そういう気持ちにさせたくなくて……
 具体的にこうしますって対策を提示できればいいんですけど、
 未来のことはそんなに簡単じゃないから……せめて、ちゃんと言葉にします。
 ……もう、先輩を悲しませたくない。
 これからはずっとずっと、笑っていてほしいんです。
 そのお手伝いを、俺にさせてもらえたらって思うし、
 そのために……一生先輩のそばにいるって、誓いたいんです」

……どうにかここまで言えた。
あと一息だ。
決めるぞ、絶対に……よし!

「俺は……昔も今も、先輩が……大好きです。
 だから先輩……俺と……、……けっ…………!」

その時、テッテラリラリラという陽気なメロディが俺の言葉を遮った。
この曲は……
今、米が炊けた……!
独り暮らしの友である愛用の炊飯器が、初めて憎らしく思えてくる。
ホカホカと蒸気を上げる彼を絶句したまま見つめていると、
先輩が『お米、炊けたのかな』と小さく呟いた。

「そう……ですね」

それしか言えずにいると、あたりに漂う炊き立ての米の香りに腹がグウと鳴る。
なんで俺は……こう……大事な時に……!
うなだれていると、先輩が腕の中でモゾモゾと顔を上げる。
ああ……こんな時まで先輩は可愛い。
その可愛い顔が視界の中でぼやけていく。
今、どんな顔をしているんだろう……眼鏡をかけているのによく見えない。
すると温かい指が俺の目元を拭い、そのまま俺の頬に触れる。
そして……。

『ご飯作ってるとお腹空くよね。
 私もね、ここに来る間にお腹空いちゃったから……廉太郎のご飯食べたいな』

晴れた視界に映る先輩の優しい表情。
告げられた言葉が、じんわりと心に広がっていく。

……そうだった。
先輩は、思いがけないことすらも喜びの形にしてしまえる天才だったんだ。
その証拠にさっきまでの情けない気持ちは吹き飛んで、俺は今、こんなに幸せだ。

「そうですね……先に、ご飯にしましょうか」

笑顔でそう言うと、先輩も笑ってうなずいた。
思い返せば、先輩がやってきてからここまで約9分。
ムードも何もないキッチンで、"結"に続く言葉を言うべきではないのかもしれない。
焦る必要はない。2年目のお祝いはまだまだこれからなのだから。

「じゃあ先輩は座っててください。
 ご飯、すぐ持っていきますから」

意気揚々と鍋に手を伸ばした時、先輩が軽く俺の服を引っ張った。

「はい?」

振り向いた途端、目の前に先輩の照れくさそうな笑みが迫る。
その唇は俺の耳元に寄せられて、かすかな声でこう告げた。

『きっとね、私も廉太郎と同じこと思ってるよ』

「……あ……」

激しい胸の高鳴りを覚えた今が、おそらく先輩を出迎えてから約10分のタイミング。
たった10分でこんなに大きな幸せをくれるこの人は、天才じゃなくて、きっと天使だ。
手を伸ばせば届く場所に天使がいることを、奇跡以外のなんと呼べばいいのだろう。
再び溢れそうになる熱いものをこらえながら、あたたかな身体を抱きしめる。

「……さっきので終わりじゃないですから。
 ちゃんと、また……言わせてくださいね」

小さくうなずく先輩を見つめ直す。
視線がつながると、やっぱり想いが抑えきれなくて……。

「愛してます……先輩」

いつもどこか背伸びする心地になっていたこの言葉を今、目を見て言えたのは
先輩がどんな時もまっすぐ想いを返してくれるから。
最愛の人と正面から見つめ合える……その奇跡を、許される時間の限りで確かめていよう。
そう心に誓って、俺は彼女に口づけた。

END
...............................................................................



ということで、連載SS第13回は『Reversible vol.4~真面目カレシ・廉太郎~』をお送りしました。
真面目カレシ・廉太郎(CV.佐和真中)と迎える
お付き合い2年目のやりとりは、いかがでしたでしょうか。

本編CD発売前の作品のSSをお届けするにあたり
皆様にどういった内容をご覧頂くのが良いのかと頭を悩ませていたのですが、
結果として、連載SS史上最長の文章となってしまいました。
冗長になっていないか心配なのですが、
少しでも廉太郎の人柄や、彼と過ごす雰囲気が伝わっていれば幸いです。

また、SSの前にも記載させて頂いておりますが
この度の内容は、CD本編に関連した描写を含んでおります。
ですので、3月27日(金)発売の本編CDをお買い求め頂く予定の皆様には
ぜひCDをお聴き頂いたあとに改めて当SSをご覧頂けたらなと思っております。

そして、まだ購入をご検討頂いているという方は
公式サイトでサンプルボイス等も公開しておりますので
よろしければお帰りの際に覗いていってくださいね。

●シチュエーションCD『Reversible vol.4~真面目カレシ・廉太郎~』の情報はこちら。



さて、
bisCROWNレーベル発足1周年と
2周年にまたがる記念企画としてお送りしてまいりました当SS連載は
本日をもって終了となります。
今までご覧くださった皆様、誠にありがとうございました!
機会がございましたら、また何かの形で当レーベルのSSをお届けできると嬉しいです。

1つでも皆様の心に残るSSがあったらいいなと夢見つつ、
これからもbisCROWN&bizCROWN作品を愛して頂けるよう願って……。


それでは次回もお目にかかれますように。


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http://www.asgard-japan.com/biscrown/

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